高円寺龍三

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葵の白くてきめの細かい肌質 絶妙なラインを描く女性らしいカラダのライン フェロモンなのか…たまらずいい匂いがする これではどんな男も夢中になる いつも冷静沈着な内藤も 微かに息が上がりーーー小さくため息をついた 「貴司様は私を信頼してくれています この本家では あなたのことも、私以外には頼めないのです」 自分に言い聞かせるようにしながら 内藤は葵の敏感なところを丁寧に洗った 「…あなたのことは」 葵は内藤を見つめる 「貴司様の指示で調べました 幼いころ両親を亡くし天涯孤独の身であること あなたの所属する娼館は老舗で、身元のしっかりした高級娼婦しか置かない 貴司様の指示で、あなたは即日買い取られました もう、カラダを売る必要はない 貴司様がこんな風に抱いた女性はあなたが初めてです、どうか …ご自分を大切にしてください」 葵はほんのわずか目を閉じる 男に抱かれるのみーーーそれが葵の仕事だった シャワーで丁寧に流される
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