プロローグ

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プロローグ

私の初恋は、中2の夏。 中途半端な時期に転校してきた、隣の席の彼。 身長が高いわけでも、顔が良いわけでもない。 ただ、陽だまりのようなあたたかい笑顔で、一緒にいるとすごく安心したし、 よく通る大きな声と、豪快な笑い声で、周りの空気も明るくしてくれていた。 でも、親の仕事の都合で、半年ほどで居なくなってしまった。 気持ちを伝えることは出来なかったけど、その半年は、私の人生の中で一番綺麗な思い出になっていたーーー
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