【番外】親バカな君と★

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天気が良かったので、その後は心美が作ってくれたお弁当を持って、公園に行った。 土曜日ということもあってたくさんの子連れが来ていて、子どもたちが元気よく走り回っていた。 するとその中に、一際目立つ男の子を見つけて。多分、2歳くらい。一丁前に髪をセットしていて、ダメージデニムにTシャツというワイルドな装い。つぶらな瞳と、その髪型と服装が不釣り合いすぎて、思わず笑みが溢れた。 「なあ、心美」 「ん?」 「男の子も可愛いな、」 そう言ったら、彼女は本気で安心したような顔をしていた。 後に、俺達には結局次女が誕生する訳だけど、それはまだ先の話。 その日は、100円均一で買ってきたシャボン玉で遊んだ。 俺が膨らましたシャボン玉を、晶美が捕まえようとして走って転んで。慌てて抱き起こすと、膝から流れる鮮血。 「う、わ…!」 この世の終わりみたいに絶望して、 「心美!どうしよう!晶美が!」 って喚いたら、彼女が笑いながら宥めてくれた。「しっかりしてよ、パパ」と付け足して。 【おわり】
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