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「でもさ、まだ中2なのに、彼氏と弁当食ったりする?」
布団に入っても、まだウジウジ言っている。
「するんじゃない?近頃の子は」
「俺なんか、隣の席の早乙女さんと、話すのすらドキドキしてたのに、」
「ハハ、私も」
スッと、手が伸びてきた。腰をグッと抱き寄せられて、腕の中に収まる。
「今はその早乙女さんと、いやらしいことしようとしてるけど、」
「えっ、いやらしいこと…?」
ワンピースの肩紐を降ろされた。片方の胸が溢れ出る。
「ちょっ、さっきまでヘコんでたクセに…!」
「ヘコんでたからだろ、癒してよ、俺を」
唇を塞がれた。歯列を割って舌が侵入してきて、私のそれを攫われて。一気に、身体の力が抜けた。この人は、本当にキスが上手過ぎる。
あっという間に、組み敷かれてしまった。
「いつもの事ながら…声、我慢してね」
耳に直接の注がれて、それだけで肌が粟立った。
両の肩紐を外されたワンピースは、スルスルと下方へ降ろされて。腰の辺りで溜まった。両手で胸をやわやわと包まれる。
「…晶美もさ、彼氏にこんなことされてんのかな、」
「中2だよ?まだ無いでしょ、」
「でもいずれはあるよな…」
溜め息を吐いて、「最悪」なんて呟く。揶揄ってやりたくなった。
「そんなに最悪なら触ってもらわなくても良いけど、」
「違うよ、晶美を奪られるのが、って話だろ。心美は最高だよ、俺の癒し」
分かってるけど、必死に取り繕うから笑ってしまった。
「あ、いまバカにしたろ、」
「してないよ」
「いや、した。反撃開始」
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