【番外】不治の病★

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指が2本に増えた。出し挿れの度に溢れてしまっているのが、自分でも分かる。 「シーツ、汚れそう」 そう呟いた彼の顔は、やっぱり満足そうだった。 2本の指の腹が、ピンポイントでそこに触れて。簡単に熱が高まる。 「…ア、アァ、ヤッ…!」 「心美、声…晶美と千恵美に聞こえるよ…?」 「んンッ、」 だったらもう少し手加減してくれても良いのに。 沸点まで、あと少し。 というところで、止まる手。代わりに彼の熱が一気に挿入された。 ーーー…! それだけで、ガクガクと震える身体。ピンと張る脚の先。 「…可愛い、」 また触れる唇。 キスに酔いしれた後、呼吸が整った私に、彼が囁いた。 「…愛してる、」 交際当初から変わらず、いつも愛を囁いてくれる彼。その度に私も、年甲斐もなくトキメいてしまう。 「…晶美と千恵美と、私だったら?」 「そりゃ心美、」 「…嘘だ、」 「ホントだよ。心美が居たから、晶美と千恵美に会えたんだから…感謝してる。愛してるよ、」 まさか即答してくれると思わなかったから驚いた。私、思ったよりも大切にされているらしい。 「ま、俺は全員ひっくるめて愛してるし、もし全員が窮地に立っても、全員護るけどね」 そんなことを言うから笑ってしまった。 そのうち、娘を護る役は誰かにバトンタッチしないといけないのに。この人がそうできる日は来るんだろうか…?
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