大山メイドウ!

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ちなみにメイドさんの名前は左から響さん、光さん、雫さんだ。 俺らは、自室に向かった。 「で、なんだ、相談って」 「ああ、これは高綺にしか言えないことなんだ」 湊はそういうと、真剣な表情になった。 「お前がそんな顔をするなんてよっぽどのことなんだな」 「その言葉には少し引っかかるけど、まあいいや。僕が高綺に相談したいことは、、、」 俺は少し緊張した。 これから言われることがどのようなものか。 いつもニコニコして、ニコニコしすぎて気持ちが悪いみなとがこんな表情になって言うこととなると、、、もしかして、人を殺したとか、、、いや、港に限ってそれはないな。 何なんだ、港がこんな表情になることとは。 「僕が高綺に相談したいことは、彼女と別れた。」 「よし、帰れ」 「なんでだよ!」 「てか、速すぎじゃないか?」 「そうだよ!はやすぎるんだよ!!はぁ~。まだ付き合って一週間も経ってないんだよ!!僕、彼女に何かしたかな?」 「知るかよ」 「付き合ってって言うの、やっぱりHINEじゃなくて、直で言ったほうが良かったかなぁ」 「帰れよ」 「あ、僕ちょっとしゃべりすぎたかなぁー」 「帰れよ」 「一日9時間HINEするのはだめだったかなぁ ー」 「帰れよ」 「さっきからひどくないか?親友が困っているのに」 「知るかよ」 「で、相談なんだけど、俺、彼女出来たってみんなに言っちゃったんだよ。で、もう別れてしまったから友達に言いずらいから、隠し通そうと思うんだよ。だから協力してくれないか?」 「帰れよ」 「いいの!ありがとう!」 「無視すんなよ」 「悪いね、僕の耳は節穴だらけなんだ」 これ以上はめんどくさい。 適当に流しとくか。 隠し通すのは俺が黙っていればいいだけだもんな。 「やっぱり気が変わった。いいだろう」 「よし、そうでなくっちゃ。じゃ、よろしくー」 と、いうと湊はドアに手をかけた。 「おい、もう帰るのかよ」 「うん、部活さぼってきたもん」 「お、おう。なら、玄関まで送っていくぞ」 と、言って、俺たち二人は玄関に向かった。クソ長い廊下を歩き、たどり着いた玄関には、雫さんがいた。 「あら、もうお帰りですか」 「はい、雫さんも、体には気を付けてください」 「おきずかい、ありがとうございます」 このような話をこの二人がしているのは、雫さんは体が弱いのだ。
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