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エピソード3 やらないといけないこと
「ま、まあ全て湊がしてくれるって言ってたし、俺たちは湊に任せていれば、、」
「あー、すまんが、それは無理があるのだよ。この悪魔の契約は凄い力を手に入れる代わりに、少し、仕事をしないといけないのだよ」
「仕事、ですか」
と、俺は言う。
「仕事、というよりかは、敵対勢力の抹殺なんだが。ある組織、台風の目という悪行を働いては姿をくらましている面倒くさい奴らなのだよ」
「憎いとかじゃなくて、面倒くさいなんですね」
「そいつらを抹殺するのが私の仕事なのだが、私は戦闘力はカメムシ程度なのだ」
「カメムシって微妙ですね」
「なので、勢力という契約した人間達と契約の元となる悪魔で一つのチームを作り、奴らを抹殺しようとしているのだが、私の勢力が1人もいなくてね。それでくじ引きをして君と契約した、、、だが、手違いで君たち5人と契約をしてしまったのだよ」
「それなら何も問題はないじゃないですか」
「ここまでは何も問題はないのだがな。勢力を作ればそれを維持するための魔力というものが必要になってくる。2人だけの契約なら何も問題はないのだが、5人の契約となると維持するための勢力が5人分になり、湊君だけじゃ無理があるのだよ」
「何なら、ほかの人たちとも契約しまくって、俺ら分の魔力を集めてもらえばいいじゃないですか」
「勢力の最大メンバーは5人なのだよ」
「それはつまり、俺らも敵対勢力を抹殺しないといけないということなんですね」
「よろしく頼む」
「えー。何か見返りとかないんですか?」
「もちろんあるぞ。見事抹殺できた暁には全ての勢力に5億円を山分けと王が言っていたな」
「5億、か」
正直金には困っていない。
しかし、5億ならやる価値はあるのか?
何かあったときの予備金にしておくこともできるしな。
よし、
「まあ、いいでしょう」
「よし、決まりだな」
ということで、俺たちは台風の目を抹殺することになった。
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