18話 王都での製品開発

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 ロランは直ぐに、露天商に向かい寒天を金貨5枚で買い占め、その後別の店で貝殻と石灰を購入し、様々な配合を試し薄いビニール袋に似た袋とコップ容器の製造に成功する。  その後、直ぐに寒天と石灰を使用した薄いビニール袋の代替品とコップ容器、フリスビー型に製造した製品を特許審査にかけ、特許を取得する。  次にロランはボルトとナットの製造に着手する。旋盤でのボルトの作成を検討し、旋盤を扱っている人を紹介して欲しいとクレイグ氏に頼んだところ、ロランは笑われる。  元の世界同様、この世界でも旋盤は紳士の趣味の嗜み(たしなみ)ということで、驚くことにクレイグ氏も旋盤を所持していた。  一度、クレイグ氏に旋盤の操作を行って欲しいと頼み込み、操作を観察する。  ロランは『理力眼』の能力で旋盤の使用方法を習得し、ボルト(雄ネジ)の作成に成功する。  次にロランは数本作成したボルトに2つの切込みを加えていき、簡易なタップホルダーと切込みを加えたボルトをタップとして使用し、ボルトより柔らかな鋼で製造したナットの下穴に押し込み、ネジ穴を作成していく。  
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