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「あと、この大男は問題無いです。この男が壊した備品の代金と罰についてですが、今後も私が『ヒール』で負傷した冒険者を治療を行っていくということで、大目に見ていただけませんか？」
ビステインは不思議に思い
「なぜ、ロラン殿がその大男を庇うのですか。損ばかりしますよ。ギルドとしては大変ありがたい申し出ですが…」
「この男は野蛮で常識がありませんが、仲間を思いやる強い男気に嘘はなかった…」
ロランは、あまりにもクサイセリフを真顔で言ってしまったことに恥ずかしくなり、昼食を摂りにギルドから立ち去る。
事の始終を見ていた冒険者達の多くは笑いを堪えるのに必死であったが、3人の美女は何かを確信した顔をしていた。
「これで分かってもらえたかしら。今の子を私達『ヴァイスローデン』のパーティに加えたいという私の気持ちが…」
「ええ、優しいし、おこちゃまだし、何より可愛いからね。」
「もう、ジェシカったら。でも可愛い弟みたいでいい感じです。」
「ジェシカとリーンも乗り気みたいだから、これから彼を追ってパーティ参加の交渉を行いましょう…」
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