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「そういえば、ソフィアの趣味も何も知らないんだな…。」とロランは呟くと、
「デートは一週間もあります。少しずつお互いを知っていきましょう…。」
一瞬だがロランはソフィアが大人の女性に見え『ドキッ』とする。たわいのない日常の話や将来の夢や趣味について話し込み、ゆっくりとした時間が流れていく。
「ソフィアはこんな笑顔を見せるんだな。女性は色んな顔を持っているんだな。」とロランは思った。
その後は、市場で果物や魚を見て回ったり、ロラン行きつけの宿屋で肉料理に舌鼓をうったりしながらデートを満喫する。
夕方の6時にはヘスティア商会に戻り、ロランは着替えを済ませベッドで横になると、そのまま眠りについてしまった。
夕食の時間になっても1階に降りてこないのでクレイグは心配になり2階のロランの部屋に行くと、「笑顔で寝ているため」、そのままロランを寝かしていた。
人生において、幸せの量と不幸せの量は必ずバランスをとるものだと誰かが言った。
ロランは夢の中で魔族の絶世の美女がロランを助けるため雷魔法『ケラウノス』を発動させる姿を見てしまった。
その瞬間『理力眼』の能力により、魔族の中でも最上級の強者、あるいは神格化したドラゴンしか使用することができない雷魔法、最大級の『ケラウノス』を取得した。
そして、同時にロランは『魔族の寵愛を受けし者』という称号をも手に入れた。
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