16話 ヴァイスローデン

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 3人の美女がギルドからロランを追って出ていく。入口からギルドのロ ビーに甘く魅惑的な香りが風によって運ばれ、冒険者達は3人に釘付けとなる。  サブリナを含めギルド内の多くの女性職員は、冒険者達を冷め切った目で見据え、「全く見る目のない男ども(クズども)が…」と心の中で呟く。  ロランは、行きつけの宿屋で昼食をとっていると、同じテーブルに3人の美女が座ってきた。  適度にウェーブのかかったブロンドの髪が胸まであり、野性的でかつ知的さも秘めたブルーの瞳のクラウディアがいきなりロランに向かい 「私はクラウディア・エルン。単刀直入にお願いするわね。君に私達『ヴァイスローデン』のパーティに参加してもらいたいの。条件があれば何でも言ってね。」 「確か『ヴァイスローデン』と言えば全員がB級ライセンスで、冒険者ギルドの男達の憧れの的だったな。余計な火種になるから遠まわしに断ろう」とロランは考え、 「私はD級ライセンスですが、足手まといにならないですか?」
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