17話 パーティの真価

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 ロランは朝7時にヘスティア商会を出て『ヒルデ迷宮』へと向かう。8時20分に迷宮の前に到着したので、いつものように魔法鞄から装備を取り出し装着していく。 「ロラン君、お待たせ致しました。待ちましたか。」  と笑顔でロランに声をかけてきたのはリーンである。 「いえ、ぜんぜん待っていません。」 「本当ですか~?もう少しでクラウディアとジェシカが来る頃だと思いますが…。」 『本人は意識していないのに男心をくすぐる小悪魔タイプって本当にいるんだな。』とロランは思いながら、リーンの装備をチェックする。  以外にも手入れは行き届いており、さすがB級ライセンスの冒険者だけはあると感心したが、同時に随分古い装備を使用しているんだなと思う。 「皆、準備出来ているみたいね。では新生『ヴァイスローデン』初のクエストよ。ターゲットは他のパーティを殺傷し続けているソルジャーオーク10体です。では行きましょう!」  
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