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俊太郎さんの喫茶店は、月曜日が定休日だ。
仕入れに行ったりするのに都合が良いらしい。
今日は日曜日、明日は祝日で俺も休みだ。
月曜日がハッピーマンデーになっているおかげで、俺と俊太郎さんの休みがカブることが時々ある。
そんな時の日曜日は、掃除や洗濯は俺が昼間のうちに終わらせて、夕方からは俊太郎さんの店に行きウエイターの仕事や片付けを手伝って一緒に帰る。
途中でスーパーに寄って夕食の材料や翌日の分の食料なんかも買って帰る。
俊太郎さんが作ってくれる遅めの夕食を一緒に食べて、酒とツマミは俺が用意しといたモノをゆっくり時間をかけてたいらげる。
〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜
じんわりと酒が回ってくる。
俊太郎さんの目元がほんのり色付いてヤケに色っぽい。
2人とも酒は弱くはない方だけれど、俊太郎さんは色白なせいか顔がすぐに赤くなる。
俺は代謝が悪いせいか、飲むと どっちかと言うと顔色が青白くなる。
態度に出ることもなく、2人ともが普通だ。
だけど、理性のタガは酒量に比例して緩くなっていく。
飲みながら2人が見つめ合う時間が増えていく。
または、グラスをあおりながら視線だけはお互いから外さない。
どちらからも何も言わないし何もしない。
それらの全てがこの後の為の前戯になるのだ。
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