第8章 運命共同体

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男の子は授業中に突然 苦しみ始めた 次第に男の子の身体は激しく揺れ動き 止まらなくなっていた その様子に 先程 助けられた女の子が早く気が付き 急いで保健室へ連れていった 担任の先生はその事には気付かず 女の子は大声で男の子が腹痛の為トイレと保健室に連れていきますと説明していた すると担任の先生は把握し返事した 女の子は保健室に連れて行き保険の先生に説明し 男の子をベッドに寝かせた しかし 発作は止まず保険の先生が救急車と母親に連絡をした 女の子はその間ずっと男の子の手を握っていて ずっと隣に居た すると 男の子は突然 起き上がり女の子を睨んだ そして「貴様は誰だ」そう女の子に問う 女の子はすぐ様に「花井キヨカ」と名乗った 名前を聞いた男の子は「きーちゃんて呼んでいいか?」と突然 女の子に問いた すると 女の子は「もちろん。かーくん」と男の子にあだ名を付け呼んだ 「かーくんか、悪くない」 そう返すと男の子は再び苦しがり 発作が始まりベッドに倒れた 女の子は急な事に驚きを隠せないでいたが 語り掛けてきたのが普段の男の子では無い事に 直ぐに気が付いていた 男の子はさっきより苦しがっている 女の子は更に強く手を握り強く願った どうか男の子を助けて欲しいと すると男の子は再び飛び起き 女の子を睨んだ… しかし 先程の男の子とはまた違った感じが女の子にはした すると突然 握っていた手を男の子の口元に運ばれ噛もうとする しかし 男の子は噛もうとはするものの どこか耐えているように女の子は見えた 男の子はしばらくすると 噛まずにその手を振りほどき再びベッドに倒れる この時 女の子は察していた この発作は間違えなく自分のせいなのだと 自分の血のせいできっと発作が起きてるのだと この時 女の子は男の子が本で読む吸血鬼の兆候(ちょうこう)に似ている事から きっと吸血鬼なのだと考えていた だとすればこの男の子は今 自分の血を欲している… そうなれば女の子が取るべき行動は一択しかなかった 苦しそうにしてる男の子の口元に手を出し わざと噛ませようとした しかし やはり男の子は抵抗する それでも女の子は無理やり口を開けさせ 開いた口に自ら腕を運び噛ませ血を吸わせた 女の子は痛みを感じるも さっきの机の角におでこをぶつけるよりは痛くなかった 次第に男の子は落ち着き眠りについた… 寝たのを確認すると 結構な量の血を吸われた女の子は水を大量に飲み 男の子の元へ戻りそのまま男の子の隣で眠りについた
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