第8章 運命共同体

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背中を刺された両親はこの時 本能で子供は何としても守らないといけないと感じ 自ら前に出て刺された刃物から逃れ父親がキヨカを抱え庭に走る 両親はキヨカに逃げるよう仕向けるが キヨカは嫌がり動こうとはしなかった そうこうしてるうちにカレンも庭に現れ キヨカを守る両親を息が無くなるまで斬り裂いた キヨカは自分の身を守ってくれてる両親が死んだ事に絶望していた しかし キヨカはどうしてこうなっているのかを察していた それでもキヨカは大好きな両親を奪われ 泣き 叫び 苦しみ 絶望していった しかし カレンはキヨカを決して許さない すると 「…やめて」 「……やめておねがい」 「………助けて」 「おねがい…だれか助けて……」 キヨカはあまりの恐怖に助けを求める他なかった… 「お母さん……お父さん……」 「…返して…おねがい……」 「もう……やめて…」 「もう…お母さんも……お父さんも」 「うごかないよ……やめて…おねがい…泣」 カレンは キヨカの目の前で両親を再び無残にも切り刻んでいた 「もう…私も殺して………」 幼い子供にはあまりにも残酷で決して耐えられるものでは無かった… すると カレンは切り刻むのをやめキヨカに近付いて来た 「キサマサエ…」 「キサマサエイナケレバ……」 「シアワセニ………」 「カゾクヨニンデ……シアワセニ」 「クラセタノニ……………」 「……キサマノセイデ」 そう言いながらカレンは手を紫色に光らせ その光から鋭い剣へと変化させ 光終えるとカレンの手からは大きい剣が完成していた そして その剣をそのままキヨカに突き立てた 「……怖いよ。 …………お父さん…お母さん… ごめんなさい泣 私のせいで…ごめんなさい……泣」 キヨカは自分を責め両親に必死で謝っていた 「キサマサエショブンシテシマエバ マタイツモドオリノニチジョウニモドレル…… コレデ………オワリダ」 カレンは剣を振り上げそのまま勢い良く振り下ろした すると キーン! と大きな音がなり キヨカは思わず閉じてしまった目をゆっくりと開けた そこには 手を刀へと変化させ剣を受け止めているカナタの姿が するとカナタはカレンに向かって口を開いた 「おい貴様…きーちゃんになにをしている」 子供とは思えない口調をしていた 「…カナタ? ナゼオマエガココニ」 カレンは驚きのあまり動きが止まってしまった
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