舞台

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次は中学生。 入学した年に、担任だった先生がコーラス部を設立した。 もう、運命だと思う。 中学の3年間は、コーラス部と共にあった。 ここで、友情も先輩との付き合いも恋も学んだ。 嬉しかったのは、先生と部長にすごく可愛がられた事。 そして一年生で、コンクールに出場できた事。 それが中学生での初舞台。 夏の四国大会の予選でもあったコンクール。 合唱では出られる人数が決められていた。 だから一年生は、選ばれた数人だけしか出場できなかった。 その中に選ばれた! 先生の依怙贔屓で、出られたくせに… 下手くそなくせに…。 そんな陰口叩く人もいた。 悔しくて悔しくて…。 私が下手くそだって言われたからではない。 大好きな先生が依怙贔屓したって、先生の事を悪く言われた事が悔しかった。 2度とそんな陰口言わせない。 私が選ばれて当然と言われるまで、人知れず練習した。 そんな陰口のお陰で、少しは上手くなれたのかも知れない。 歌の顔の表情 常にみんなのお手本となって、練習の時みんなの前で歌わされた。 発声と姿勢は上手いほうだったと思う。 しかし音程の取り方が… 世間で言えば音痴(笑) それを克服するために、音を聞く努力を 何度も繰り返した。 3年間、コーラス部の一員として舞台で歌い続けた私。 毎日、歌を練習してきたあの頃 歌に青春をかけた中学時代。
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