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目を覚ますと、目に入って来たのは、見慣れない天井。 あぁーそうだったと思い、ベッドの中で小さなため息を一つ吐いた。 上半身を起こすと、いつも感じる気だるさがないことに気づく。 今日は、珍しく心地の良いスッキリとした目覚めだった。こんなに気持ちよく起きれるのは、いつぶりだろうかと考えてみるも、すぐに答えが出ない程、昔であることは確かなようだ。 窓辺に置かれたベッドには、カーテンから透けた日差しが入り、遮光カーテンを引いている自分の部屋より明るいせいだろうか…。 「きゃっ」 小さな声を上げて、一度出した足を、再び布団の中へ仕舞う。 立ち上がろうと、ベッドから足を出したところで、太ももが露わになったことに驚いたのだ。 下着はつけているものの、その上には大きな自分のものではないTシャツ一枚で、こんな格好で一緒に寝てたのかと思うと、今更ながら恥ずかしくなる。 昨日の夜は、何もつけていない姿を見せているのだから、そんな事を恥ずかしがっても、それこそ今更の話なんだろうけど、夏用の薄手の布団一枚しか掛けていない状態で、寝てる間にどんな姿を見られたんだろうと思うと、やはり穴があったら入りたくなるような心境になる。
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