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真相
「……ん…」
目が覚めるとベッドで眠っていた。それに、カーテンを開けると明るかった。……朝?体を起こすと、裸で腰が痛んだ。
「いっ……!」
そういえば、あの後結局死神様とヤっ……思い出したら急に恥ずかしくなった。顔が火照るのが分かった。すると、ドアが開いて死神様が入ってきた。
「おい、もうそろそろ起きろ……ってさすがにもう起きたか。」
「死神様……」
「昨日は凄い喘いでたな~処女の女の子のように。」
そう言いながら死神様は俺に近づいてき、ニヤニヤしながら俺の耳元で呟いた。
「この淫乱。」
「…っ!」
急に低いトーンの声でそう言われ、ビクッとした。俺はあまりのショックに頭を抱え込んで蹲った。死神様に怒っているような声で淫乱と言われたことではなく、俺が死神様のまえでそのようなはしたないことをしてしまったことだ。
「おい、早くこれに着替えろ。」
「…え?」
渡された服は、アイドルが着てそうな可愛らしいチェックが入ってるブレザーもどきの服に、黒色の女子が履いていそうな短パンとニーハイ。何これ?
「えーと…なぜこれを?」
「お前の仕事用の服だ。」
えぇ…?こんなキラッキラした服が…?そんなことを思いながらも渋々着替えた。
「これでいいですか?」
「あぁ、完璧。それと、はいこれ。両腕につけて。」
そう言われ貰ったのは、黒色のバンドみたいなものだった。
「何ですか?これ…。」
「それは普通のバンドみたいに見えるけど、有能なんだよ。敵味方を区別してくれるし、いざとなればお前を助けてくれるんだ。」
「へぇー…」
「よし、じゃあ早速行くぞ!」
「えっ…どこに行くんですか!?」
「仕事だ。今日から本格的に手伝ってもらうからな!」
そう言われながら、死神様は俺の手をぐいぐい引っ張っていった。
そして、昨日と同じ部屋に連れていかれ、たくさんの資料を渡された。
「その資料を、色別に分けて欲しい。今日はそれだけでいいから。」
「はぁ……分かりました。」
俺は椅子に座って、仕分けをする。色んな色に別れていて一体何に使うのか分からない。そんなことを思いながら仕分けをしていると、数枚の写真がバサバサっと落ちた。
「……ぁ。」
しょうがない…俺は、落ちた写真を拾う。けど、この写真何だろう?ちょうど全部裏になっていたのでひっくり返すと、女性の苦しくもがく姿、写真のまわりには血しぶきが飛び散った痕があった。
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