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「ちょ、ちょっ、待ってください!!」
「あっ!ちかりん!!」
海斗さんの手が緩んだ隙に海斗さんの下から抜け出して、男の人の後ろに隠れる。
「?海斗、同意だったのでは?まさか、無理矢理?」
「同意?」
はて、同意とは?
なんの、同意でございましょうか?
「みっちゃんが来なかったら、同意はとれてたよ。」
「なら、無理矢理ってことでいいですね。」
だからなんで!って海斗さんが叫んでたけど、男の人は僕の方を向いていた。
「?あの…?」
じっと穴があくほど見られてるのですが。
「あなた、名前は?」
「えっと、冴島稚佳です?」
疑問形になってしまった。
「冴島さん、あなたはどうしてここにいるのですか?」
「えっと、今度から星光学園に入学するんです…、それで蓮斗さんにここ連れてきてもらいました。今日は、とりあえず見学です。」
男の人は不思議そうな顔を見せた。
「蓮斗さん?一橋先生のことですか?」
「あっ、はい!蓮斗さんは僕の叔父です!」
一橋先生だって。
なんか、おもしろいね。
僕も一橋先生って呼ぶのかな?
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