すべてのはじまり

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「これで、不機嫌な稚佳ちゃんを見なくてよくなるのねぇ!」 「そうだね、ほんとに不機嫌な稚佳はこの何より怖いからな…ブルッ」 父さんは思い出したの少し震えていた。 「へへへ、ごめんね。なんか、イラついてたから…」 模試の結果がよくなかったら一週間は不機嫌だったからな…… たぶんたくさん心配させたんだろうな。 「それより、稚佳。どうするんだ、ここから通うのか?それとも寮?」 「?なにが?コテン」 首をかしげて見せると父さんは頬を少し赤らめさせた。 「///ここから通うとなると少し遠いだろ?だから、どうするかってとこなんだけと………。寮だったら稚佳、襲われたりしないかな…?コソッ。」 「そうねぇ。それが一番心配なのよね。イケメン寮長とか一匹狼の不良だったら、別ににいいんだけど…モブに襲われるのはちょっとねぇ……コソッ。」 「……、蓮斗くん。寮って男子寮よね?なんか、そういうことが起こったりする?コソッ。」 さっきからコソコソしてるから、まったく話についていけてないし…。 「幸香、美味しい?」 「ん!稚佳にぃも!」 「あーん。ん、美味しい!」 幸香が食べていたプリンを少しもらって微笑む。 幸香も幸せそうに笑った。 あぁ!可愛い!
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