すべてのはじまり

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うわぁ… すっごく格好いい人がそこに立っていた。 高身長で、モデルでもおかしくないくらいの容姿。 服はちょっと乱れてるし、ピアスに金髪だけど。 こんな、格好いい人がいるんだなぁ… ポケッと見つめたままでいると神宮寺さんと目があってしまった。 やばいぞ! これは、挨拶をするべきですか!? そうですよね!? えー…恥ずかしいなぁ…… なんて考えてた僕は神宮寺さんが少し頬を赤くさせたことにも気づいていなかった。 よしっ! 挨拶しましょう! 「こっ、こんにち「ちょっ、蓮ちゃん!この子誰!?すっごく可愛いんだけど!」 ガーン…… 勇気だしたのに…遮られた……… 「今年入学してくる俺の甥。今度からここに一緒に住むから。手、出すなよ?」 「ふーん。手、出さないとは約束は出来ないかなぁ。」 にこやかにそう答えて、僕に近づいてきた。 「はじめまして。今は一年だけど、二年になる神宮寺海斗。よろしくね?」 「っ、は、はい!えと、冴島稚佳です。」 「冴島…。あっ!首席の!」 ん? 首席とは? 「そう。一年の首席の冴島稚佳。わかったら、離れろ。」 そう言って蓮斗さんは神宮寺さんの襟をつかんで引き離した。
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