すべてのはじまり

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「ニヤニヤ、もしかして蓮ちゃんって、ちかりんのことす、んぶっ!」 なんか、蓮斗さんがすごい勢いで神宮司さんの口許を押さえている。 それより、ちかりん? 「黙ってろ。ボソッ」 「ふーん。そーゆーことね。」 なにが、納得したんだろ…… ええ、僕なんにもわかんないよ! 「ま、いいや。はやくおいで、ちかりん。他の人たちにも会わしてあげるよ。」 「あ、ありがとうございます…。」 「じゃあ、神宮寺たのんだぞ。俺、また仕事しなきゃだし。稚佳、今日はここ泊まってけよ。」 「あ、うん!」 蓮斗さんにバイバイしてから、僕は神宮司さんに手を引かれるままついていった。 「神宮司さんは、「海斗。海斗って呼んで?」 え、いいのかな? 先輩なんだけどな。 「じゃあ、海斗さんはどこかのモデルさんですか?」 「?違うよ?」 えっ!? 違うの!? モデルさんだと思ったんだけど! 「そうなんですか。すっごく格好いいからモデルさんかなんかだと思ったんですけど、外れましたね。」 そう言いながら微笑むと海斗さんは少し視線をそらした。 「そうだ。ちょっと、俺の部屋にこないかな?」 「?いいですよ?」 「ほんと!?てか、もうついてるんだけどね。」
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