第1章

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ふと、目が覚めた。 いつもの自分の部屋。先程と同じカーテンを閉めたままで、更に薄暗くなっている。 シーリングライトがぼんやりと点いたままの白い天井。その遥か向こうの上空を、何かが通過している気配がする。 民間の飛行機だろうか。 軍用機もこの辺りを通過することがあると聞いた。が、見分けられる程低く飛ぶことはないだろう。 もぞ、とベッドの上で身体を捻り先程からすでに2時間ほど経過していることを知る。薄暗いのは天気のせいだろう。 今度は低い地鳴りのような音が聞こえてきた。あれは大型トラックだ。気の毒に、連休も関係なく大勢の人間が働いている。
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