ステップ15 本配属

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私の目の前には、白鳥さんと同じ薄茶の瞳。 肌が黒いところまで似ている。 「どうも、課長の上野雅樹でーす」 「草下ゆりと申します。よろ、よろしくお願いします」 「おぉ、よろしくー」 語尾を伸ばす独特の話し方。 人懐っこい笑顔。 身に着けているスーツ、鞄、靴は一級品。 センスがいいと言えばそれまでだけど、営業の人はなんだか不思議な人が多いのかもしれない。 白鳥さんもそうだけど、なんて言うんだろう。 本心が見えない、そんな感じ。 首を傾げた私と同じように首を傾げた上野さんは、再び笑った。 「緊張してる? まぁ、気楽にいこう!」 「は、はい!」 「あ、この後ちょっと食事してから、オフィスに行こうぜ。俺、朝までプレゼン資料やってて寝てねーし、食ってねーの。悪いな!」 上野さんの笑顔は、ニカッと音がしそう。
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