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《In the middle of a way/道の途中で……》
道の途中、ひらけた道、奥に見える廃墟までそう遠くない時の出来事である……
ゴーストがそわそわしながらエイトの周りをぐるぐる回ってた。
何か思い出したことでもあったかのようにエイトの足を止める形で目の前でゴーストが止まった。
「ガーディアン…さっきのセリフはかっこよかったですね。」
それが言いたかったらしいがエイトはそれを思い返すと恥ずかしくて顔を真っ赤にしながら上を向いた。(まぁ、エクソだから色がわからないけど)
「勘弁してくれよ…あの時はその場の勢いで吐いちまったセリフなんだよ。あまり掘り返すのは良くない良くない!」
ゴーストに黒歴史の最初を見られてしまった。
マジやばい。恥ずかしい。
とにかく歩きながら話をそらそう。
「ガーディアン別にいいじゃないですか。私はそう言うの好きですよ?なにせ見てて面白いじゃないですか。」
エイトは今慰められたと思った時それを笑われてしまった。
「おい、その辺でやめとけ。マジで恥ずい。」
全くこんなゴーストに目をつけられた俺は運がないぜ。
「分かりましたよガーディアン。苛めすぎてすみません。今度はもっとソフトにします。」
「やめないんかい!?」
「やめたら面白くないじゃないですか。もっと気楽にいきましょう!」
常々思う。相棒間違えた…
ゴーストは急に声を小さくガーディアンの顔の側に行く。
「不味いですよ。あの黒い球体は…」
遠く離れたところに黒い球体が見える。ゴーストはそれに対して恐怖ではなく敵意を抱いていた。
さっきまで楽観的なゴーストがガーディアンの足をまた止めるように目の前に出る。
「なんなんだあの黒い球体は?」
「説明は後です。とりあえず遠回りになりますがこの場を離れます。付いてきてください。」
ゴーストがそう言った瞬間黒い球体が爆発に似た感じで何かを解き放った。
「走って!」
「クソ!後でしっかり説明してもらうからな!」
エイトはゴーストの言うように走った。
しかも全力で。まだ慣れてない体でも命の危機になれば誰だって力を発揮する。まさに今がそうだろう。
走ってる間に後ろを振り返るとそこにはさっき倒れてた人型の敵に似たもの?いや、あれは違う。
全く違うものだ。
全身が黒く顔の中央に白い一つ目のようなものがある。
その時奴らはずっとこっちを見ていた。
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