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愛のバカタレ
くそったれの愛のおかげで私は一人とり残された。
皆、愛を囁き合いながら私を認めてほくそ笑む。
「苦しむ心は誰のため? 」
私は愛のバカタレに思いきり意地悪するのを夢見て、今夜も孤独を抱いて寝る。
「あなたの心は誰のもの? 」
例えば私は一族の中で変わり者のおばさんを演じている。
例えば私は世界的天才を演じている。
例えば私は若手のホープを演じている。
例えば私は気難しいおじさんを演じている。
そうやって雪のように無垢な、愛の神々の性的誘惑を袖にすることで、私のプライドは辛うじて保たれる。
あの日のように
あの日のようにただ無造作に抱きしめてくれたのなら、愛のバカタレに伝えるだろう。
私の心はあの人のもの、と。
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