第一小節 一人で生きる。

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「いいたくない、でも女性だけの病気、それで勘弁してください」 「そうか、ごめんな。帰るよ」 「僕も、でも、清水さん、困ってるなら相談に乗るから」 「ありがとう、明後日からよろしくお願いします」 何とか二人を押し出した、背中が痛い。 布団を出して横になった。 んー、やっと一人だ。 「じう」 「あー、ゴメン、水、もう暑くて濁ってるじゃんごめんね」 すぐに入れ物を外した、夏は水が腐る、保冷剤を入れたりしているがちょっと、いや三時間もたってるんだもんな。 「ごめんね、ハイ、新しいの、水筒は洗うからね」 小さな口を開け、水を飲む。 「ウリだけだよ、癒しは」 次の日、昼ちかくまで寝ていた。 ピンポンの嵐。 いたずら? 覗くと、野田いとこ。 「なんでしょう」 ピンポーン。 くそっ、聞こえてるのに。 ガチャ、ガン! チェーン越し。 「引っ張ってんじゃねーよ」 「中入れてー」 「はあ?馬鹿じゃない」 がんとドアを閉めた。 またピンポン鳴らす。 ドン! 壁をたたかれた。 「近所迷惑!」 「叩かれてやんの」 笑ってるし。 「なに」 「だからーなかいれて?」 「帰れ、寝たいんじゃ」 仕事は? だからやすみじゃ! おひるだよー? 扉を開け、下へ降りて行く。 「おー、ノーブラ、いいねー」 タンクトップ、胸を隠したって、パット入ってるし。ふん。ポストを開け、中身をもってまた部屋へ。 「やっぱり、来て正解でした」 ハーこの声は副店長 「何してるんですか?」 「君こそ何をしてるんだ」 おい、おいお前が言うなよ。 「俺は、薬を持ってきただけで」 「そうかありがとう、俺が渡しておく」 「いいですよ」 ハ~もう! 「うるさい!近所迷惑、帰れ!」 帰ります、これ使ってください。 痛み止めとシップ。店でいいのに? 俺今日休み、それじゃあ、帰りますよ、野田さん。 エーという野田さんを引っ張っていってくれた、感謝はするが。はあ、もう、なんなのよー! やることやって寝た、もう何も考えたくないから寝た!
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