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それだけ言って、私を抱き上げ、窓から部屋の中に入れてくれた。 私は彼を振り向く気力もなく、そろそろと、ベッドに潜り込んだ。呑み込むように眠りが私を襲い来る。 私は自分ひとりでは動けない。こうやって、大きな流れに身を任せて漂うことでしか生きられない。 私をこの部屋だけに閉じ込めていてくれた水を失った今、いっそこのまま死んでしまいたいと思いながら、眠りに墜ちる。
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