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side 斎藤 陽貴
「先生!…この子が急に倒れて!…ど、どーすれば!」
見慣れない男子生徒が小さい子を担いで保健室の扉を派手に開けた、俺は「保健室の扉なのでもっと静かに開けてくださいね」と、優しく注意するだがしかし男子生徒は注意など聞かず
「こいつ顔真っ青なんだよ!…お、俺のせいかも…どーしよーーー!!!!」
と、一人で騒いでいる、ここは仮にも保健室なんだから騒がないで欲しいのだが、まずは横抱きにされてる病人を男子生徒から抱き上げて状態を調べると
「気絶してるだけなのでとりあえずベットに寝かせましょうか、それと病人がいるのに騒ぐのは良くないと思いますので静かに」
と、男子生徒に向けて鋭い目つきで注意すると反応を気にせずにとりあえず病人をベットに寝かせる
すると男子生徒は病人のことが心配なのかひょっこりとカーテンからのぞいて
「そ、そいつ本当に大丈夫か?顔が青すぎて気絶してるだけには見えねーんだけど」
たしかにそう思うのも無理はない、こいつの顔はまるで死んでいるかのように青白い、それに痩せ細っており肉がほとんどついてない状態、食事など取っていないのだろうかそれは痛々しいほどであった
「もし何かあってもわたしがなんとかしときますのであなたは早く自分の職務に戻りなさい」
そう一言男子生徒に言う
すると男子生徒は忘れてたとでもいうような顔をして急いで保健室を出て行った
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