+Rain+

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+Rain+

―ザァアァァ.. 連日降り続ける雨。 それは確実に八戒を苦しめ、心を蝕むモノ。 まだあの時はこいつのことをよく知らなかったが…。 ***** ……。 最近気付いたが、こいつは雨が苦手なのか? 雨の日は決まって、ため息の数に比例してぼーっとする時間が増える。 「―おぃ。」 「……」 「おーい?」 「………」 「おーい!はっかーい?」 「…っはい?どうしました?悟浄」 「……お前、大丈夫か?」 「え…?何がですか?」 どうやらこいつは気付いていないらしい。 最近の自分の行動の変化を。 …いや、聡いこいつが気付いてないはずはないだろうな。 「最近ため息多いぞ?ぼーっとしてる事も」 「っ…そう、ですかね?」 ははっと乾いた笑いを浮かべる八戒。 しかし俺は一瞬、ほんの一瞬だけ見せた表情の変化を見逃さなかった。 「あぁ、…だってお前今、一瞬だけ顔色変わったぞ?」 「‥‥っ!!」 明らかに動揺を見せる。そして、みるみる表情が強ばっていく。 違う、そんな顔をさせたいわけじゃないんだ。 「悩みならお兄さんが聞いてやるよ?♪」 「…はぁ。お兄さんて貴方、同い年でしょう?」 苦笑を浮かべながら表情を和らげる八戒。 少しほっとしている自分に疑問を持ちながらも俺も笑みを浮かべる。 「全部を話せってわけじゃねぇけどさ 八戒が善いと思ったときに話してくれよ 雨が嫌いな理由とかをさ」 「気付いてたんですか」 「お前の最近の行動見てりゃ誰でも気付くさ」 「そんなに僕、わかりやすかったですか?」 「俺は洞察眼がすげーの♪」 「なんですか、それ笑」 お互い目を見合わせて笑い合った。 久しぶりに見たこいつの笑顔。 何故か、こいつには笑っていてほしいと思った。 ―ハズくて言えねぇけどな(笑) まだしばらくは、このままで…。 +END+ 花森キサ様の100番キリリクでした★ 一応、浄八です…が、なってますかね?;; 寧ろ八←浄て感じですが;; キリリク有難う御座居ましたーっ!
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