+傍に居て+

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  「ど、したの‥?急に…」 理由なら自分が一番わかってる。 だって見てしまったんでしょう? 気付いてしまったんでしょう? 「馬鹿猿が…泣いてんじゃねぇよ」 ほら、やっぱり。 三蔵にだけは気付かれたくなかったのに。 だって貴方は、俺以上に苦しそうな顔をする。 貴方にはそんな表情(かお)、してほしくないのに… 「何があった?言ってみろ」 少し迷い、話し出す。 「夢を、見たんだ そこは真っ暗一面の闇。 アノ場所によく似ていて…嫌な事ばかり思い出してしまう場所。 でも遠くに光が見えたんだ。 よく目を凝らしてみたら、三蔵が居たんだ。 でも、走っても走っても、追い付けない。 手を伸ばしても、、、 届かなかったんだ… 」 それ以上は、言えなかった。 思わず溢れてくる涙。 それを優しく拭いながら抱き締めていてくれる三蔵。 「今はもう、あそこじゃねぇし、あの頃のお前でもねぇ。 それに、手を伸ばせば届くだろ? 所詮は夢だ。 現実の俺は此処に居る。 悟空、お前の傍に。 これからも、ずっと、な」 力強い三蔵の言葉。 何度も救われた三蔵のことば。 「ぅん…うん!」 今貴方が傍に居てくれることだけで、俺は強くなれる。 笑えるようになる。 「寝るぞ、まだ夜明けまで結構あるからな」 「うん…さんぞ、一緒に寝ても、いい?」 「……今日だけな」 「やった!ありがと、さんぞー!」 貴方の傍でなら悪い夢も逃げて行ってしまうでしょう。 もし、また悪夢に目覚めても、すぐ傍に貴方が居たならば、また安心して眠れるでしょう。 願わくば、何時までも貴方の傍に… 手を伸ばせば、貴方に届く距離に居られますように‥‥。 +end+ しょっぱなからこんなんですいません;;精進しますー(逃)
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