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とりあえず風呂に入ってから、三蔵達の部屋で二人が出てくるのを待ってた俺等。
そこへ上がった二人が出てきた………先程のサイズで。
八「やっぱりお風呂に入っても戻りませんでしたか…」
空「やっぱりってわかってたのかよっ!」
八「なんとなく予測はついてましたけど(笑)」
空「きぃ~っ!!!なんかムカつくー!!」
ばたばた暴れだす猿…もとい、悟空。
と、さっき以上に機嫌が悪くなった三蔵サマ。
そろそろ本気で対策練らねぇとヤバいな、二人とも。特に…
同じことに至っただろう八戒が真面目に考えだす。
と、三蔵がコックリと頭を揺らした。
空「あれ、三蔵眠いの?」
三「眠くねぇ」
目を手で擦りながらも明らかに眠そうな三蔵。
空「なら、いいけど…」
一度は引き下がる悟空だが、心配そうにちらちら見てやがる。
あ、今カクッてなった。
さっき以上にコックリきてるじゃねぇかよ。
しょうがねぇ、助け船でも出しますかー
浄「あれぇ、三蔵サマはお眠でちゅかぁ~?」
わざとからかい口調で言ってみる。
三「……《すぱぁんっ》」
浄「ッてぇ~;;でもさっきより威力落ちてんぞ(ニヤリ)」
三「……(怒)」
八「まぁまぁ(苦笑)とりあえず、今日は寝ましょうか。ほら、よくあるじゃないですか?一晩寝たら治ってたーて話」
浄「あぁ、あるねぇ。んじゃ明日まで様子見ときゃいんじゃね?」
三「そんな簡単に……!!💢」
空「さんぞ、俺眠くなっちゃった。一緒に寝よ?」
本気で眠そうだな。ま、悟空もガキになってんだから当たり前か。
眠そうな上目遣いで首を傾げながら聞く悟空。
ヒュゥ、やるねぇ
無自覚だろーがな
三「っ!!」
空「なぁ、さんぞー?」
服の裾をきゅっと握り締めながらさらに聞く悟空。
追い打ちだな、ありゃ(笑)
三「…っハァ、わかった」
八「じゃあ話もまとまったところで僕達は退散しますね。お休みなさい、悟空、三蔵」
浄「おー、じゃあな、お二人さん」
―ぱたん
静かに扉を閉じ、暫らく待つと、規則正しい寝息が二つ。
八「寝ましたね…」
浄「あぁ」
そっと覗くと仲良く抱き合って眠っている二人が見えた。
再び扉を閉め、煙草に火を点ける。
八「明日戻ってなければ本気で対策を練らなくてはいけませんね」
八戒が溜め息混じりに呟いた。
俺も煙草の煙をくゆらせながら返す。
浄「だなぁ、三蔵は未だしも悟空がヤバいだろ」
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