伝えたい

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しばらくして、一弥は泣き止んだ。一弥の目を見ると、ずっと泣いていたから目が腫れていた。僕は優しく目元を触った。 「……んっ…」 ピクっと一弥の体が反応した。可愛い…こんな反応を見せてくれるんだ…。と思うと胸がキュンとなる。あぁ…いつの間にか…こんなにも一弥のこと…好きになってたんだ…。 「ごめん…泣きすぎた……」 「大丈夫だよ。」 そして、僕は意を決して口を開いた。 「一弥、こんなこと言ったら気持ち悪いって思うかもしれないけど…聞いてほしい。」 「……?改まって…どうしたの?」 「あの…ね……僕…一弥が好き。友達としても…恋愛感情としても…好きなの。気持ち悪いことは僕でも分かってるよ。でも…それでも一弥が大好きなの…付き合いたいとも思うの…」 「……」 僕は俯きながら今の思いを伝えた。一弥は黙っている。やっぱり…引かれた…かな?そう思っていると一弥が口を開いた。 「嬉しい……」 「…え?」 予想外の言葉に僕は驚いた。嬉しい…? 「俺も…お前のこと…好きになっていたから…嬉しい……」 「嘘……」 「嘘でこんなこと…言えるかよ…馬鹿……」 見ると一弥の顔は真っ赤だった。僕と…同じ気持ち…? 「俺も…お前のこと気になってて…それが、いつの間にか…好きっていう気持ちになっていた。それをお前にもう少し早く伝えたかったけど…伝えたら…引かれるかもしれないって…気持ち悪いって…言われると思って…言えなかった…。けど、まさかお前も俺と一緒の気持ちだなんて思わなかった…。こんな俺で良かったら…付き合ってください。」 「……っ…もちろんっ!」 僕はあまりの嬉しさに、涙が出てきた。こうして、僕達は付き合うことになった。 一弥side 昨日、翼に告白されて付き合うことなった。まさか好きな人に告白されるなんて思ってもみなくて気持ちが凄く舞い上がっている。これから学校に行くのが楽しみで仕方ない。熱も大分下がったので、今日からまた学校に行ける。支度をして、バレないように変装をして、学校に向かった。今日は電車で登校だ。いつもならマネージャーが送り迎えしてくれるが、今日は忙しいので行けないらしい。久々に電車に乗る。毎員電車でキツイ。苦しい…。ドア越しに何とか立っていると突然、後ろから尻を触られた。……え?
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