ごめんね。最後まで一緒にいられなくて。

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三時間目の授業を受けていると、ドアが開いた。そこには、顔色が優れない翼がいた。 「…遅れ…ました……」 「橋本、お前大丈夫か?」 先生が尋ねる。 「大丈夫です…。」 「そうか。なら、いいが…とりあえず席に座りなさい。」 「はい。」 翼が隣の席に座る。先生は授業に戻り、黒板に書いていく。俺も板書をとった。そして三時間目の授業は終了した。終わってすぐに、俺は翼に声をかけた。 「翼。」 「…ん?何?」 「本当に大丈夫か?無理とかしてない?」 「大丈夫だよ…してないから。ごめんね、迷惑かけて。」 「迷惑なんか思わねぇよ。辛かったら俺に声かけろよ。」 「うん…ありがとう…」 四時間目の予鈴が鳴った。四時間は体育だ。俺と翼は急いで体育館に向かった。四時間もあっという間に終わって、昼休みになった。 「…一弥、ごめん…。ちょっと…付き合ってもらっていい…?」 「ん?いいけど、どうしたの?」 翼から付き合ってなんて珍しい。そう思いながら尋ねた。 「えっと…ちょっと体調悪くて…保健室に…一緒に来て欲しくて……」 「いいよ。じゃあ行こうか。」 「…ありがとう。」 俺は翼と一緒に保健室に向かった。 「失礼します。」 保健室の中に入ると、誰もいなかった。保健の先生は職員室か? 「先生いないけど、呼んでくる?」 「うーん…ベッド借りたいから呼んできてくれた方が助かるかも…」 「じゃあ、俺呼んでくるから待ってて。」 「ありがとう…」 俺は保健室を出て、職員室に行く。職員室の中に入って保健の先生に事情を話し、俺は先生と一緒に再び保健室に行く。 「橋本君、大丈夫?ベッド使っていいわよ。」 「…ありがとうございます。」 「神宮寺君も、わざわざありがとね。」 「いえ。それでは、失礼しました。」 そう言って、俺は保健室を後にした。教室に戻り、俺は瑞季と優斗と一緒に昼食を食べた。 「一弥、翼どうしたんだ?」 「具合悪かったみたいで、保健室で休んでるよ。」 「そっか。途中で来た時から顔色悪かったしな。」 「…うん。」 しばらく沈黙が続いた後、予鈴が鳴った。 五時間目は、古文。苦手な科目だ。そう思いながら授業を受けていた。すると、廊下に人影が見えた。 「先生。」 廊下に人影がいることを先生に伝えた。先生は教室のドアを開いて、誰かと話をしていた。この時、俺は嫌な予感がしたんだ…。
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