第十八章 迷宮奇譚 三

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 座敷牢は扉を閉めると密室、防音になる仕組みであったが、誰かが窓をつけてしまった。しかもその窓は、中庭から丸見えであった。つい興味で中庭に出ると、雪矢は後から瀬谷を受け入れて、揺れていた。  雪矢は畳に、カエルのような恰好で固定され、瀬谷が尻を打ち付けていた。雪矢は足掻いて逃げようとしていたが、力が入っていなかった。それに、雪矢の目が潤んでいて、顔も上気しているので、感じている。 「雨之目さん、助けなくていいのですか?」 「まあ、いいよ。雪矢も大人だからね。自分でどうにかするでしょ」  雨之目も適当らしい。  瀬谷は交換条件を出していたので、今後も付き合おうとしている。雪矢には意味が分からなかったかもしれないが、瀬谷風のプロポーズなのだ。 「……瀬谷さんも絶倫だから、大変だ」 「そうなの?まあ、情報源は大切にしないとね」  雪矢は抱かれまくって、才能を開花させてしまったらしい。既に雪矢は、尻でもイケるようになっていた。瀬谷の突き上げに、雪矢は反応して善がっている。 「瀬谷君は下手だけど、異常に体力がある。雪矢君は、感じ易くて、同じく体力がありそうで、いい組み合わせかも」     
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