近くて遠い

漫画

開店と同時に早歩きで新刊コーナーへ流れて行く。
みんな「敵」なので、誰も声をかけることはないし、早い者勝ちなので、我先にと本をケースごと本棚から抜いて行く。
猛者は、かごを本棚の真ん中辺りの床に置き、本棚から複数ムンズと抜きさっていく。
兎に角スピード勝負なわけだ。

実はこのゴタゴタが苦手で、ちょっと足を伸ばして他の店舗に行った事があるが、何処も猛者が居てビックリした。

ある店舗は出入口から縦長で一番奥がレンタルコミックゾーンな為、３人位の主婦が我先にと走って 行く。
そのうちの１人はベビーカーを押していて、そのベビーカーを新刊の棚に横付けし、通せんぼ状態にして本を選んでいた。

ある店舗は、何処で知り合いになったのかは伺い知れない中年女性3人組＋おじさんが、新刊コーナーの新刊と思われるコミックを全員で全て取り込み、裏の棚に隠れて品定めし、また元に戻してゆく
。
それまでは、他の人も勝手知ったるなのか、棚の前で待っている。

新刊にあまり固執したくはないが、買うほどじゃないけど、続きが気になる物が出る時は早く読みたくて頑張ってしまう。
この戦いに負けると次借りられる時期が分からなくなるから…。

今日も、そんな漫画好きな大人たちと物言わぬ熱きバトルをしながら、レンタルできた漫画を家事の合間に読んでいる。