近くて遠い

初めに

まずはやんわりと自己紹介を。

私は、中国地方のとある県の政令指定都市にも、県内では比較的裕福と言われる観光地の多い二番目に大きな都市にも隣接している、両市のベッドタウンとして広がりつつある田舎に新居を構え移り住んだ。

因みに、この地は旦那の地元であって、私の生まれ育った町ではない。
県庁所在地に実家のある私としては、隣の市といえど、全く土地勘の無い場所。
子育て中なので、病院はどうなるのか…とか、学校はどうなのかやら、分からないことだらけで、不安が先行しプラス思考にもなれず、土地探し中に実はかなり葛藤した。
それでも、この地でないといけなかったのは、婚約の時からの義実家の強い要望があったからだった。

引っ越して来た場所は、有難いことにご近所さんに良い方々がいて、分からないことをすぐに相談出来る関係を結ぶことが出来たので、程なく地域に馴染み、結果的に楽しく過ごしている。
軒先で会えば、つい話が弾んで長話に講じてしまうという、密かに憧れていた主婦の仲間入りも果たした。

住めば都なこの都市は、コンパクトシティの中では成功している地域だと思っている。
そんな地域の片隅から、日々思ったことをしたためてみようと思う。