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「どんな人の家ですか?」
『そうだね。この家は、とても金儲けの上手い家でね、それは、この家に
座敷童子がいるからだとされていた』
そんな大切な家を、どうして持ち主は手放そうとするのだろうか。
『……現在の、この家の持ち主は、自分の座敷童子は一緒に引っ越ししたから、
手放しても平気だと言っている』
それでは、家に幾体もの座敷童子がいたということになる。
『そして、死保は、この家に住む座敷童子を成仏させる条件で、チームに家を
使用する権利を渡すと言っている』
だが、成仏と言っている時点で、この座敷童子は幽霊なのだと限定している。
幽霊は、金儲けは出来ないので、座敷童子というのは、何か別物の存在だと考えた方がいい。
『……期限が半年になっているので、死保も迷っているようだね』
座敷童子が、本当に能力者ならば、死保は成仏よりも仲間にしたいらしい。
そこで、最初に状況を確認してから、成仏に取り掛かって欲しいと期限を長くしていた。
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