第一章 闇夜の烏(カラス)は黒いのか? 

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「……後ろの山とセットで購入した方がいいですね」 『死保に言ってみるよ。前の畑も同じ敷地だから、ついでに購入しておいて欲しいしね』  座敷童子というのがわからないが、田舎の一軒家というのには、少し興味がある。 この家の周囲には、民家が無く、山の中の一軒家になっている。 少し離れると、高速道路もあり、工業地帯にもなっているのだが、 この部分だけ忘れられたように、開発から取り残されているようだった。 「桜本さんのグループは、仕事の発掘?を再開するから、道具置き場も必要だしね。 ここには、納屋もあるし、高速道路も二本あって移動も便利だ」  桜本達は、基本は車で移動し、古い墓や戦場跡の、彷徨える魂を成仏させる仕事をしていた。 メンバーが少なくなり、同じチームとなったが、仕事を再開するらしい。
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