第一章 闇夜の烏(カラス)は黒いのか? 

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 死保の部屋のドアを開けると、いつもの知らないアパートに出た。 この中途半端な位置の意味が分からないので、変えられるのならば変えて欲しいと思う。  道路に出て腕時計を確認すると、朝の九時になっていた。 これから、橘保険事務所に向かい、死保が購入した家の情報を貰ってこよう。 「時任さんも、橘保険事務所に向かいますか?」 「それしかないでしょ。でも、市来は松下さんの所に行ってもいいよ。 資料は、データで送っておくからさ」  仕事優先なので、まず打ち合わせをしたほうがいい。 それに、他のメンバーとは、現世に出なければ連絡が取れない。 桜本達と合流し、車を確保しないと、今回の家は遠すぎる。
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