第一章 闇夜の烏(カラス)は黒いのか? 

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「俺も、橘保険事務所に向かいますよ」  時任と一緒に、道を歩いていると、かなり目立つ。 時任の姿は、堅気には見えないスーツに、派手な髪の色で、昼の人ではない。 さらに時任は、日本人離れしているので、人も寄って来ないが、いつも遠巻きに見られている。  駅に到着すると、ホームに入ったが、やはり人目をひいていた。 「市来……野菜は育てた事はあるの?」 「ありません」  畑も購入すると言っていたが、誰が育てるのであろう。 これは、新しく野菜の育成要員を調達するしかないのではないのか。
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