学園内も危険がいっぱい!?─予兆─

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確かに主人より遅くくる執事はダメだよね…。 こうして見てみると、執事科の参加者は、本当にアイドルみたいに容姿が整っている。 同じ男だけど、素直に敵わないと思う。 女子も喜ぶワケだ。 そう思いながらも、目でクロッカスを探すと、クロッカスはずっと僕を見ていたのか、視線が合うとにっこりと微笑みを返してくれた。 思わずドキッとしたけど、他の女子達が自分に微笑んだと、騒いでいたので、苦笑するしかなかった。 授業は至って普通のティータイムを楽しむというもの。 女子は執事喫茶みたいな感じで喜んでいるけど、僕は男だしクロッカスもそんなに楽しくはないだろう。 でもティータイムって、こんな感じなの? 三段のトレイにサンドイッチ、お菓子というか、プチケーキみたいなのが乗っている。 「旦那様、どうかしましたか?」 「えっと…このサンドイッチとか食べていいの?初めてだから分からなくて…」 「食べていいんですよ。一応、一番下のサンドイッチから食べていくんですけど、今日はティータイムを楽しむことが第一なので、好きに食べてください」 好きに…と言われても…。 これは実習だし、それなりの作法で食べた方がいいかもしれない。 「クロッカス、ちゃんとティータイムの作法を教えて。作法も知らないのに、好きに食べてもいいと言われても戸惑っちゃうよ」
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