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「初めまして旦那様。貴方の執事を務めさせていただきます、クロッカスと申します」
「クロッカス…さん…?」
「どうぞクロッカスと呼び捨てにしてください。私は貴方に雇われた者ですので」
「雇った?僕がクロッカス…を雇ったの!?」
そんな記憶全然ないんだけど!
だって僕には人を雇えるお金なんて持ってないよ!
「旦那様、執事実習の期間中は雇っている設定ですから、実際にお金を払う必要はございません。それにこれは私達の実習に旦那様達はお付き合いくださっているので、本来なら私達がお金を払う立場なのです」
「そ、そんな大層なことじゃないと思うんだけど…」
「旦那様、どんなご用でもご命令ください。必ずご期待に応えてみせますので」
確かにイケメンだけど、凄く気合いが入っていて怖いんだけど…。
他の女子の執事さん達は、女子とフランクに接してるけど、僕が男だから扱いに困ってるのかな?
「あの…女子と同じ感じでフランクに話してくれていいんだよ…?」
「いえ、男性主人の場合は、実習内容が女子とは異なりますので、このままで。実習期間中は旦那様には特別寮で生活していただくことになります」
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