学園内も危険がいっぱい!?─予兆─

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一通りは理解できたので、他の女子達を見てみると、みんな自然にできてる。 さすがにサンドイッチは手掴みみたいだけど。 取り分けているのが執事科の人だから問題ないのかな? 「ねぇクロッカス。今日の実習は執事科の参加者の人達は何をするの?もしかして、僕達がティータイムを楽しめるように給仕するだけ?」 「ええ。給仕も旦那様の快適な時間をすごす為には必要なことです」 「そうなんだ…。あのさ、クロッカスも一緒にお茶しようよ。僕一人じゃ楽しめないよ」 給仕してくれるのはありがたいけど、一人で楽しむのは難しい。 「ですが…」 「もう…じゃあ主人命令。僕と一緒にティータイムを楽しんでください」 「旦那様…。ご命令とあれば、聞かないワケにはいきませんね」 クロッカスは柔らかく微笑むと、使われていない、カップとソーサーを僕の対面に置いて、カップに紅茶を注ぐと、僕の対面に着席した。 「旦那様とこうやってティータイムを楽しむのは不思議な感じがします。ちょっと懐かしいですね…」 「懐かしい…?」 「私が小さい頃は、家でよく午後のお茶会をしていましたので。と言っても、お茶会を開くのは母でしたけど」 クロッカスは出自がめちゃくちゃセレブだったりする!? 普通の人は、そんなにお茶会はしないよ!?
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