日曜日の休息と決意

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学校を休んでいたので、執事実習のレポートを書いている。 月曜日に提出しないといけないから、あんまり実習期間は学校を休みたくなかったんだけど…。 そして授業の遅れも取り戻さないと、授業が分からないままになりそう。 テスト範囲とかになると困るし。 「うん、レポートはこんな感じかな。明日忘れずに提出しないとね」 レポート用紙をクリアファイルに入れて鞄にしまう。 そして時間割表を見て、休んでいた日の教科を確認して、教科書とノートに筆記用具を持って、一階に下りる。 ロビーの一部をダイニングにした所で、クロッカスが何かノートに書き込みをしてる。 何か執事実習の課題とかだと、僕が踏み入っちゃダメだよね? そう思って、ちょっと待っていると、クロッカスが振り向いた。 「旦那様、どうされました?」 「あの、学校休んだから、授業についていけるか分からなくて…。よかったらクロッカスに勉強教えてもらおうかなと思って。いや、見てくれるだけでもいいから!」 「いいですよ。どの教科から始めましょうか?」 「うーん、数学かなぁ。ちょっとだけ証明が苦手で…」 「これは一気に解いた方がいいですよ。一旦止まってしまうと混乱してしまうんです。式の文章さえ覚えれば後は何とかなります」
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