日曜日の休息と決意

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「そうなの?」 「数学はほとんどが暗記すれば、後は応用問題なので、基礎をしっかり暗記するか、何度も書いて手に染み込ませるとかですかね」 クロッカスに勉強を教えてもらうの楽しいな。 これなら数学も好きになったかもしれない。 数学の後は英語などを勉強したけど、何だか頭が少しクラクラする。 勉強のしすぎな感じはなかったけど…。 「旦那様、顔が赤い…。また傷で熱が出ているのかもしれません。部屋でお休みください」 「うん…ちょっと休……」 「旦那様!しっかりなさってください!」 クロッカスの声が聞こえるけど、僕は机に突っ伏していることしかできなかった。 「ん…あれ?何でベッドにいるんだろう…?」 「よかった…目が覚めましたね。熱が出ていたようでしたので、私がお部屋に運びました。傷のせいだと思いますが、ご無理をなさいませんように」 「そうなんだ…。ごめんね、迷惑かけちゃって…」 「迷惑だなんて思っておりませんよ。旦那様はいつも真面目で頑張り屋ですからね。だから無理をするのではないかと心配になります」 「ごめんね…」 「旦那様は休むことも頑張りましょう。退屈なら私が話し相手になりますので」 クロッカスの優しさがじんわり沁みてくる。
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