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僕はクロッカスに頼りきりで、何か役に立っているのかなぁ?
クロッカスが僕を守ってくれるなら、僕も守りたい。
実習の課題だとしても、僕はクロッカスやみんなを守りたいな。
僕はお腹にグッと力を入れて、思い出したくない、拘束された夜のことを、しっかりと思い出す。
このことから逃げても、何も解決しない。
先生達にも限界はあるし、クロッカスも情報がなければ動けない。
クロッカスとだけは情報共有をしておいた方がいい…これは実習じゃないのだから。
ベッドに上半身だけ起こし、クロッカスを近くに呼んだ。
キチンと話さないと。
「クロッカス、僕が拘束された夜のことをキチンと話しておきたい。僕とクロッカスで情報を共有した方がいいと思うんだ」
「分かりました。私も情報の共有をした方がいいかと思っていました。ただし話すことが苦しいと少しでも感じたらやめてくださいね。無理をしていいワケではないので」
「うん…分かってる。心配してくれてありがとう。でも、僕が本当に言わなきゃと思うから、苦しくてもやめないよ」
「そこまで仰るなら止めません。しっかり最後まで聞かせてくださいね」
クロッカスの強い視線に応えるように僕は深く頷く。
これは僕が決めたこと…僕の決意は誰も変えられない。
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