真夜中の攻防戦

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特別寮に移って、使用人として働いてくれるスタッフさん達にも挨拶をして、自分の部屋に荷物を置く。 荷物と言っても、教科書とか体操服くらいで、下着や靴下、私服は既にタンスやクローゼットに入っていた。 服も下着も靴下さえも、自分のサイズぴったりでちょっと怖かったけど、私服も無難な感じで、休日を過ごすのに何のおかしさもない。 靴はいつものスニーカーでいいし、一ヶ月で履き潰したりはしないと思いたい。 お風呂を上がると、脱衣所にふわふわのバスタオルと柔らかい素材のパジャマと、洗い立ての下着がきちんと畳まれてカゴに入っていた。 スタッフさんの誰かかクロッカスがしてくれたんだと思うけど、言ってくれたら自分でやるのに。 髪を乾かすドライヤーも高級品で、いつもより髪が潤っているように見える。 きちんと乾いているのに潤うって凄い。 お風呂場も脱衣所もほとんど高級ホテルと同じだ。 ここを毎日使うと思うと肩が凝りそうだな。 僕は町の銭湯でお風呂上がりにコーヒー牛乳を飲むのが贅沢だったのに、急に高級ホテル並みになると戸惑ってしまう。 それでもパジャマに袖を通すと、気が弛んでしまったのか、眠気が僕をじわじわと支配していく。
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