0人が本棚に入れています
本棚に追加
「私、同性も好きになってしまうんです。
わからないんです。
好きって気持ち。
矛盾しているように聞こえると思いますが、私が友人に抱いている気持ちは好きって気持ちだと思うんです。
それ以外の言葉じゃ言い表せなくて。
友達以上って、同性だったら親友で異性だったら恋人になるんですかね。」
「僕に聞かれても…」
「困っちゃいますよね。きっとボーダーラインなんて無くて人それぞれだとは思うんです。
でも、心のどこかで、はっきりさせたいと思う自分がいるんです。
相手も同じ気持ちだったらいいのに。
ただ答え合わせしたいだけなんです。
もし答えが合っていても、その先はどうしたらいいか分からないです。
付き合うわけでも、結婚するわけでも無くて…ただお互いの気持ちが分かるだけ。
傷つくかもしれませんね。
答えが同じでも違くても。
きっとハッピーエンドはないんです。」
「辛いですね。僕は同性の友達にそういった感情を持ったことないから分からないけど…苦しそうです。」
「その人がどんな気持ちで私と一緒にいてくれるのか気になってしまいます。
私が考えすぎなのは自覚してます。
楽しいから一緒にいるとかそれくらいの気持ちですよね。
でも、人生が永遠じゃないって気づいたら、自分の気持ち伝えなきゃいけないような気がして。
この前ラジオで聞いたんです。
人はいつ死ぬかわからない、明日かもしれない。って。
ちょっと聞いただけで、心揺さぶられました。
もし、言わずに相手が私の前から居なくなったらずっと後悔するだろうし、逆に私が死んだらきっと死ぬ間際に言えなかったなって思うんだろうなと。
好きって気持ちも、私があなたのこと愛してたことも、特別な存在だったことも、あなたのおかげで幸せだったこと、ありがとうって言わなきゃ…。」
「もう答えは出てるんじゃないですか?
伝えたいんでしょ?
後悔するってわかっているんでしょ。
今のあなたに足りないのは、多分…誰かに背中を押してもらうこと…でしょ?」
最初のコメントを投稿しよう!