はじめに

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駅から15分位歩いた住宅街の一角に、小さな公園がある。 そこには小さな滑り台とパンダの置物があるだけ。 近所の人が手入れしているのだろうか。その公園には季節ごとに綺麗な花がさいていた。 その公園の目の前に小さな小さな喫茶店がある。 ドアを開けるとカランカランと鈴がなり、見渡すと3人が座れるカウンターと2人用のテーブル席が2つ。 歴史を感じる様なこげ茶色のテーブルに背もたれがついたこげ茶色の椅子。シンプルだけど艶がありどこかモダンな雰囲気を出している。 カウンターの奥には様々なコーヒーカップやティーカップが並んでいる。グラスも様々だ。 どうやら、お客の好みで出しているらしい。そしてそのカウンターには中年の店主が居る。 特に笑顔を見せる訳でもなく、淡々とでも穏やかな口調で「いらっしゃいませ」と客を迎えるのだ。 そして、テーブルの上とカウンターの上には 白くて花の模様が浮き出る様にデザインされているシュガーポットが置いてある。 中身は色とりどりの こんぺいとう。 その喫茶店の看板には 『こんぺいとう 』と書いてある。
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